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志乃お茶碗
志乃の続きですが、新しいのは現在焼成中でありますので、
まず、昨日のお茶碗の内側をおみせします。
志乃茶碗


今回私の行った施釉は、三角掛けと言う方法で、
先ず釉の上澄みの柔らかい所をお茶碗によそい、
数秒したの、紅志野用の入れ物へ空けます。
1分ほど置いたのち側面から順番に十数秒ずつ3面付けて行くと、
重なった所に濃淡が付きこの様に上がります。

次は、2005年12月20日に窯出しした作品です。
これは、掛け残しと言うやり方で、
残して有る土見せ部分に炭で緋色や炭化を景色として付ける場合、
効果的で志乃の焼成において、私の好きな技法の1つです。
灰被りや煤噛みで炭化しても気色は面白く、
御持ちに成った方々には大変喜ばれました。

志乃茶碗


志野釉は自由な発想で広がりがありますね。
挑戦中の皆様の参考に成るように希望します。

次は志之の蛍手画像を予定して居ります。

紫松窯の事を、もっと良く知りたい方は。こちらまで↓
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kabumatsu/

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志野から志乃へ
ながらくお待たせしておりました、
今回は、志野の新作報告であります。
志乃01


私が、電気炉で志野を焼き始めて既に10年が過ぎました。
そして、志野に詳しい滋賀県甲賀市在住の陶芸愛好家の
Sさんと初めて御出会いしてからもう8年以上が立ち、
この6月にようやく志野釉のめどがたちました事を報告します。

さかのぼれば数年前、正確には2004年2月19日から2日間かけて、
先程紹介したSさんと焼成に挑戦した事は、
当時電気炉(窯)による特殊焼成方として主催していた
ネッ展や陶芸関連の質問やメールの返事等で公にしました。
この時点では最高の出来映えと思えましたので、少し調子に乗っていたかも知れませんね。

志乃02


ただ、改めて瀬戸の作家さんの作品に比べると「やはり?」と言ったかんじで、
また展示会等でお声を掛けて頂く方々の中にも
「将さんの志野は、戦国武将の様な荒々しさがあり新しいね。」と、
私が考えているイメージとは違う物であると実感させられ、
それからも継続し年間100回以上はテストを続けておりました。

志乃03


釉の調合は平津風化長石単味のみですが、焼成温度を変えたり、
粘土を艾土に変えたり試行錯誤の末、ようやく良い感じに出来上りました。

ただ私は、これからも、大阪でこのスタイルで焼成するつもりですので、
本家本元の瀬戸の作家の皆様に、
御迷惑がかからないように、本日以降のこの釉掛けした作品には、
志乃(好きな人の名前ではありません。)と述べるようにしようと決断します。

こころざし、→希望
およぶ→かなう?又はかなった?と言うような感じなら、
「こころざしがかなう」との意味が、なにやらこの焼物に対する実感です。
この釉は、焼成条件で、
まだまだ色々な気色表情が有りそうなので楽しみに成りました。
(今までは、苦痛でした。)

志乃04


前回公開したの飴志乃釉とは、全く違った物です。
花器1(高さ15㎝)花器2(高さ30㎝)は2つとも施釉直前に
鬼板で下絵を施した絵志野です。
生地は古信楽土を使用しました。
既に手元には有りません。

お茶碗は、艾土に黄土を生掛けし欠き落とし、
素焼き後施釉しました。

次回の作品も御期待下さい。

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