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面白い話。
最初に書きますが、
私の陶磁器の仕事に付いての考えは、
お客様が、喜んで購入したいと思う物を造り販売すると言う事が基本にあります。
しかし、ただ闇雲にでは無く、
自分が販売するに値すると納得した物だけ、と言う条件が付きますが、
それを心掛けていたので、陶磁器の販売はノークレームです。

この下の画像は、自然釉灰被りお茶碗、伊賀土の作品で、
面白いエピソードがあります。
失敗

2002年、インテックス大阪「彩りの器市」に実演出店にた時に、
焼成見本として、このお茶碗を非売品として初めて展示しました。
なぜ非売品かと申しますと、
形や自然釉の灰被りの具合、
そして緋色の調子もピンク掛かって最高の仕上がりですが、
底が厚く重い品物で、所謂出来損ないだと私は思っております。

 所があるお客様が、是非五万円出しても良いから購入したいと、
接客した弟に言われて、離れた所でいた私に伝えてきました。
元より、その意思が無いので断る様に言うと、
十万円、十五万円と少しずつ金額を高いめにして、
伝えてきました。
それも断ると、
「今日は二十万円しか持合せが無いので、
それで如何しても購入したいと言って帰らず頑張っている。何とか説得してほしい。」と
この伝言ゲームに飽きた弟に言われた為、
私の方のお客様が途切れた時に直接説明にゆきました。
(当社の催しは、作品の販売以外にも、焼成の実演も行っているので、
窯の説明が引切り無しになり、毎回昼食も盗れない程になります。
このお客様も、可也のお時間を、お待ち頂いたと記憶しております。)

 私が行き、作りの甘い出来損ないなので、絶対に販売する事は無いときっぱりと断り、
なんやかんやとお話をして、なんとか、お帰り頂く事が出きましたが、
このお茶碗は、誰にも売らない。また、展示会の度見れるようにすると約束しましたので、
インテックスの催しの度、展示しています。
その御客様は、毎年来ては、
とても嬉しそうにじっくりと眺めて居られ、
また良いお付合いが出来る事となり、一件落着しました。

 と言う事で、この作品は失敗作ですが、
現在もカブマツで、桐箱に入れて、
厳重に保管されていると言う不思議な品物です。
(当然カブマツが催しを行う時は、何時も高い位置に展示して居ります。
機会があれば是非ご覧ください。)

今日の記事は、自分が販売するに値すると納得しなかった場合は、
品物を売らなかったと言う、先に書いた事とは全く逆のお話でしたが、
色々と勉強に成る面白い出来事でしたので、本日の記事にしました。

紫松窯の事を、もっと良く知りたい方は。こちらまで↓
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kabumatsu/

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